ゴルフ続けると身体を痛める⁉ゴルフ外来始めました[50歳代・最賀]
『いいスイングをすれば痛くならない』と昔から言われますが、嘘と思います。
何故なら実際ツアープロもけがで調子を崩しているし、近隣のゴルフ練習場のレッスンプロ達も多く通院しています。
私もゴルフは大好きで、仕事以外は常にゴルフでして(-_-;)老体に鞭を打って片手を目指し精進しています。したがって私自身も患者様に共感できるし何よりも経験済みです。
そんなゴルフ痛(通)、通院患者様の代表選手の第1位からご紹介します。
※右打ちゴルファーのケースで発症には個人差があり、私見が強いです
①腰痛
左腰背部痛はフォローで特に女子プロのようにフォローでかっこよくスイングを止めることにより痛めます。
右腰背部痛は上級者に多いですが、ダウンスイングで上体を残しながら 腰を切る動作で痛めます。
またスイング自体、基本前屈維持の姿勢の為、反り腰による腰痛みは必発です。
②左股関節(鼠径部)痛
左への体重移動で左下半身を止める(左の壁)動作や左下肢の伸びあがる動作で痛めます。
③左肘痛(ゴルフ肘)
特に小指からの3本のグリッププレッシャーが強い方は内側、フォローで 切り返しの意識が高い方は外側を痛めます。
またダウンブローやバックスピンを意識して打ち込む方も両側痛めます。
④右肘痛
上級者に多く見られますが、インパクトの瞬間に右腕を押し込む動作(右前腕回内;左回転)で特に肘内側を痛めます。
⑤左手首痛
ライン出しやパンチショットでシャットフェースのスイング(掌屈;手のひら側への屈曲)をして手首表側を痛めます。
また、インパクトゾーンを多くとる為にサムダウン(尺屈;小指側への屈曲)することにより左手首の靭帯や小指側の靭帯(TFCC症候群)に負担をかけ痛めます。
⑥首痛
インパクトの瞬間は顎は後ろ、つまり飛球線と逆を向いています (チンバック)。この動作は頸椎と頚部関連筋群に大きく負担をかけ、
とくにドロー打ちは左首、フェード打ちは煽りがちなので右首を痛めます。
⑦左肩甲骨部痛
基本スイングは左半身(左肩~左肩甲骨内縁~腰背部)を軸にして使います。この動作は大きく動く右半身に比べ収縮を維持して支点をつくるという動きになります。その為左半身は血行障害を起こしスジばった筋肉をつくってしまいがちです。
また、逃がし打ちなど左肩甲骨主導でスイングを引っ張る為、痛めがちです。
⑧ゴルフ骨折
その昔はスコップ骨折とも言ったのですが、スコップで土をトラックの荷台に投げ入れる動作で首を骨折します。
スコップは使わないけどゴルフをする人も同じ部位を骨折する為、土を投げ入れる動作とスイング動作は近いのでしょうか⁈
また、左右肋骨骨折もゴルフ骨折と言ったりします。 特に左肋骨はフォローで右肋骨は右肘を脇に近い所をとおすのでダウンスイングの時に負傷します。
まだまだ思いもよらないゴルフのケガがあってきりがないです。
ただケガをされた患者様には申し訳ないのですが、面白いことに皆様一様にゴルフのせいだとは認めたがらない傾向にあります。
『ゴルフを控えましょう』といわれるのが怖いのでしょう。
ですから私は痛みの病態生理を理解していただき少しスイングや意識を変えていただき『使いながら治しましょう』というようにしています。
そして、終わってからが大事なのですが、お風呂で温めるだけでなく、帰り道の車の中で患部を冷やしていただいたり
ご自宅に着いてからビールの前にストレッチ!でとわりに重症化しないで済むようです。
最後にゴルフの上達はケガとの付き合い方でもあります。
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